空蝉の光 -桜花乱舞-



「だろうと思ったよ」



すると、一哉君は私を抱き上げ、隣の部屋に移動した。



そして、フワフワする布団の上に降ろされた。



「駆け落ちが駄目なら、既成事実を作っちゃおうか♪」



一哉君は意地悪く笑みを浮かべながら、私を下に組み敷く。



少し前屈みになっているせいか、着物の隙間から逞しい胸板が露になっている。