空蝉の光 -桜花乱舞-



あと三日後には一哉君と会えなくなる…。



もしかしたら、一生会えないかもしれない。



「そんなの嫌…」



そう思った時には私は自分の部屋に向けて、駆け出していた。



部屋に着くなり、文机から紙と筆を引き出しから取り出し、直哉君に文を書いた。



どうにかして、一哉君に会わせてもらえないか頼むためだ。



そして、それを飛脚に頼み、直哉君に送ってもらった。