「大丈夫だよ、桜。お前は悪いことをした訳じゃないんだから」 従兄弟の中で女は私だけだからか、翔馬にぃは私を妹のように可愛がってくれる。 私も本当のお兄ちゃんみたいに翔馬にぃを慕っていた。 「そうだよ、桜。なんなら、俺と付き合う?」 「寝言は寝て言いなよ、拓眞」 「ご、ごめんなさい、新様!寝言は寝て言います…っ!だから、殺気を出さないでくれ!?」 馬鹿なことを言う拓眞に新は殺気を放って怒る。 そんな新の姿に拓眞は土下座して謝っていた。 その光景に私と翔馬にぃは笑った。