空蝉の光 -桜花乱舞-



「襲撃の気配はありませんね。怪しい気配もありませんし」



「…そうか。でも、引き続き、警戒しといてくれ」



お父さんの言葉に愁叔父さんは頷いた。



私は皆に迷惑をかけてしまっていることに申し訳なくなって、顔を伏せた。



すると、頭に誰かの手が置かれた。



顔を上げてみると、翔馬にぃが優しい笑みを浮かべていた。