「涼…。はぁ…、分かったよ」 お父さんはお母さんには弱い。 お母さんは鬼の副長て呼ばれていたお父さんを惚れさせただけあって、芯が強い。 「まったく、お前には敵わねぇよ、涼」 お父さんは今まで怒っていたとは思えない程、優しい笑みをお母さんに向けていた。