「恭介…」



あの縁談以来、恭介とは会っていなかったから、会うのはかなり久し振りだ。



それでも、私は彼にされたことが脳裏に浮かび、自然と距離を取っていた。



すると、恭介は不気味な笑みを浮かべた。



「幸せは永くは続かない…。破滅はすぐ傍にある…」



「は?」



恭介は意味の分からない言葉を残すと、去って行った。