空蝉の光 -桜花乱舞-



誰にも頼れない…、頼っちゃいけないんだ…。



私が恭介と婚約すれば、お母さん達は今のように幸せに暮らせる。



だったら、私は恭介と婚約する。



たとえ、感情を失ったとしても――。



それしか、私には家族を守れる方法がないのだから。