「桜が俺と付き合ってくれるなら、バラさないよ」 私が恭介と付き合うだけで皆の命が助かる…。 だったら――。 「…分かった。恭介と付き合う…」 私の返答に満足したのか、恭介は掴んでいた私の手首を離した。 「じゃあ、桜。あの男にはもう近付かないでね」 私は恭介の言葉に頷いた。 声を出したら、泣いてしまいそうだったから――。 恭介は私の頭を撫でると、去って行った。