私は若干呆れながら、街に出掛けた。 一哉君とは強制的に連れて行かれたあの甘味屋で待ち合わせをしている。 「それにしても、私が一哉君が好きだなんて…」 確かに一哉君はカッコイイけど…。 まさか、惚れてるなんて…。 「あはは…、ないない」 私は苦笑すると、小さく息を吐いた。 すると、突然腕を引かれ、路地裏に引きずり込まれた。