夕方の心地いい風が私達を包む。


「お前の家ってどこ?」

「あの赤い屋根の家。」

そういって遠くに見える家を指す。

「おk。」


また夕焼けが私たちを包む。


秀輔君の背中って暖かい。

それに思ってたよりも広い。


何だか安心する…


「おいっ。ついたぞー?」

「んー…ありがとう…」

なんだか寝てたみたい。

「ごめんね?送ってもらった上に寝ちゃって…」

「いいんだよ。じゃあな!また明日っ」

秀輔君は手を振ってきた道を戻って行った。

反対方向だったんだ…

明日ちゃんとお礼しなきゃ。


そう思って家に入った。