どんどん落ち込んで行くのがわかったから

すぐに日誌を書いた。


「よしっっ。秀輔君、日誌かけたよー!」

「お!ありがとな。俺が職員室持っていくから靴箱で待ってて。」

「えっ?」

「送ってくよ。俺自転車だし。」

「でも…」

「はいはい。じゃあ待っとけよ!」

そう言って秀輔君は行ってしまった。


この場合どうすればいいんだろ?

送ってもらうのは申し訳ないし…


だからって先に帰るのもおかしいし…


頭をフル回転して靴箱で考えていると秀輔君が来た。

「よし。行くぞ。」

私の手を掴んで自転車置き場まで連れて行った。

「ほら。突っ立ってないで後ろ乗る!」

「あ!はい!」

「なんで敬語なんだよ(笑」」

「だって申し訳ないんだもん。」

「俺が送りたいからしてるだけなの。だからいいから。しっかり捕まっとけよ。愛果落ちそうで怖い(笑」

「落ちないもんっ!」

「はいー!出発するぞー!」

私は秀輔君に手を回した。