シュガーレス


あーあ、と呟き彼は続けた。


「見たんなら早く言えやー、キャラ作るんしんどいし」


…キャ、キャラ?


「小泉君だよ…ね?」


「はぁ?
他に誰に見えんねん、アホちゃうか?」


あ、アホ…


…違う。


いや確かに小泉君だけど、こんなの小泉君じゃない!!


「だって、いつもと違うし…」


「そら、そうやろ」


ハンっと鼻で笑う。


「こっちが素やもん」


…どうゆう事?


「いつもの俺は、あれキャラ作ってんねん。」


「あの…キャラって?」


さっきからやたらと、キヤラと言ってくる。


「キャラはキャラやん。
普段はみーんなの望む、『小泉透』を演じてんの」


…嘘。


「んー?」


ショックで呆然としている私を、覗き込んでくる。



「何?ショックなん?」


ニヤリと笑うその顔に、不覚にもときめいてしまった。


「まぁバレたんは初めてやし、俺も軽くショックやわ」


イタズラが見つかった子供みたいに、口を尖らせている。


わ、私…

もしかしてとんでもない物を見たんじゃ…?


「あの!」


「何?」


「私…どうなるの?」


「は!?」














: