「……うん……本当に」 「…………ありがと…… おねーさん、嘘でも嬉しいよ」 「そう?良かった。 じゃあ、うちに行こうか。 姉ちゃんと仲直りしよ?」 「うん」 立ち上がって手をのばすと、 清良さんは素直に、それをつかんだ。 意外と白くて細い手が、俺に触れた。 俺達は、そのまま手をつないで。 てくてくと、あぜ道を歩いていった。