ありがとう。 こんな愛しさを教えてくれて。 俺は静かに、赤ん坊の頬をなでた。 ぷくぷくした頬に、これからの幸せがつまっている。 そんな気がした。 些細な事で泣きそうなくらい、幸せな毎日。 いつまでも続いていけばいい。 いつまでも、ずっと。 二つの寝息を聞きながら。 自分がもう、一人じゃない事を思い知る。 俺は、産まれてから一番の幸せな気分で。 愛しい者達と一緒に、眠りについた。 【END】