まりあが昔から望んでいたのは。 普通の世界で、普通に暮らす事だ。 未だに続く、世の中の混乱に巻き込みたくはない。 「……だから……。 どうしてもお前が、自分の子が欲しいと言うのなら」 「……なら……?」 「……俺が、お前をあきらめるしか、ない」 ……言ってしまった。 言いたくなかった。 二度と離さないと、約束したのに。 でも。 彼女の幸せのためには、しょうがない事だ。 俺が身を、引くしかない。