普通の日本人として生きるには、色々な障害があって……。 とにかく、様々な手を尽くして、何とか一族は、それぞれ落ち着く事ができた。 族長に謀反を起こしたはずの俺は。 何故か、ただ一人残る純血の者として、その警備会社の役員に押し上げられてしまった。 しかも未だに、世話になった政治家に、諜報活動を直々に頼まれたりして……。 会社で役員の仕事を、依頼があれば探偵もどきの仕事をして。 そのため、毎日多忙を極めていた。