「どういうこと!?」
太一と別れたという知らせを入れた途端、
まりあは東京からこちらにやってきた。
髪を振り乱し、汗だくで。
「あんた……仕事は?」
「今日は仏滅だから、休み!」
「へー」
「そんなことはいいよ。
どうして!?
どうして太一と別れちゃったの!?」
どうやら一日きりの休みに、夜行バスでこちらに来てくれたらしい。
悪い事をしちゃったな……。
久しぶりの対面なのに、まりあが笑ってない事が、悲しかった。
あたしはぽつぽつと、事情を説明した。
「……あたしの、せい……」
話を聞き終えたまりあは、お土産に持ってきてくれた
『東京バナナ』を持ったまま、固まってしまった。
「ちーがう、ちがう!
太一のせい!」
「えー……」
がつがつと『東京バナナ』を食べるあたしを、
まりあは心配そうに見つめた。
ちなみに東京バナナとは、ふんわりした生地の中に、
ホイップクリームとバナナが入っている、お菓子だ。
お茶を飲んで、プハーと息を吐くと。
まりあが、テーブルに置いたあたしの手をとった。



