Thanks for XX【六花の翼・番外編】



わかったなんて、嘘だよ。


あなたは絶対、わかってない。


なにひとつ、わかってない。


あなたの言葉一つで、あたしが一喜一憂して、

舞い上がったり、地にめりこんだりしてることも。


あたしがどれだけ、あなたが大好きなのかも。


少女の頃からの、変わらない憧れを抱き続けている事も。



でも、あたしだってわかってなかったから、引き分けだね。


あなたが、そんなふうに思っていてくれたなんて。



あたしの頭を抱いたまま、瑛さんがぼそりとこぼした。



「……なあ、もうモデルはしてほしくないんだが」


「どうして?」


「だって、お前がそんな格好で、

他の男と指輪交換して、キスの真似事をするわけだろう?

そりゃ俺だって、心中穏やかではいられない」