Thanks for XX【六花の翼・番外編】



「俺は、本当にこういうことに疎いから。

世間がああいうことをしているのを、知らなくて……

欲しいんじゃないか、お前」


「……指輪の交換……結婚指輪のことですか?」



何故いきなりそんな発想?やっぱり瑛さんは謎だ。


あたしが聞き返すと、瑛さんはコクリとうなずいた。



「どうせ清良もしてるんだろう?

できることはしてやるから、言ってくれ。

言わなくても気づけってのは、俺に期待するだけ無駄だ」


「……身も蓋もないですね……」


「しょうがないだろう、俺はこういう人間なんだ。

頼むから、ためこむ前に言ってくれ。

頼むから、さっきみたいな……」


「?」


「……悲しい顔を、しないでほしい」



そういう瑛さんの方が、切ない顔をしていた。


……やっぱり、泣きそうなの気づかれてたんだ。