ぶすうううう。
漫画で書いたら、完全にそんな擬音が書き文字で現れるだろう。
無理矢理引っ張ってきた瑛さんは、ものすごく不機嫌だった。
昔、皆で一緒の家に暮らしていた頃を思い出す。
「どうも、この度はご結婚おめでとうございます。
お式をされないという事で、せめてこれを代わりの想い出にしていただければと存じます」
マネージャーが、瑛さんににこにこと笑いかける。
「…………」
「ほら、瑛さん、ご挨拶は!?」
「……妻がいつもお世話になっております。
こちらこそ、よろしくお願いいたします」
瑛さんは事前にお願いしておいた台詞を、
ほぼ棒読みで、マネージャーに放り投げた。



