「写真だけだぁ~??」
上司……式場のマネージャーは、鬼のような顔であたしをギロリとにらんだ。
ちなみに、マネージャーは40歳、既婚女性。
ぐりんぐりんに巻いた髪は、少し痩せてきている。
「そんなこと許されると思ってんのかー!!」
案の定、マネージャーは大暴れ。
あたしは仕方なく、事情を説明した。
夫となる瑛さんには家族も親戚もいないことを、だ。
「サクラくらい、用意してあげるって!!」
「いや、そこまでして……」
「安城!!」
「は、はいっ」
もう完全に、蛇ににらまれた蛙状態。
妊娠しても、臨月までいようと思った式場だけど、今日でクビかもしれない。
あたしは覚悟して、次の言葉を待った。



