太一も、寂しかったのかな?
そう考えれば、胸の中の不安が少し溶けていく気がした。
キスマークといえば。
瑛が出て行った日のまりあは悲惨だったな……。
お祭りが終わって、あたし達が帰ってきたら、
瑛の部屋の電気が消えてた。
あたし達はなんとなく察して、二人きりにしてやり、
色々妄想をめぐらせていた。
さすがに太一は複雑な表情だったけど。
明日、何て言ってからかってやろうか。
瑛は、もしかしたら、このまま、
まりあの傍にいてくれるんじゃないだろうか。
そんな期待をオーリィと話しながら、迎えた朝……。
瑛は、姿を消した。
昼前にのっそりと起きてきたまりあは、
泣きはらしたデメキンみたいな顔で……。
いきなり、あたしに抱きついた。
そして、そのまままた、泣いた。
その時、まりあの首筋に、赤い花びらを見つけた。
色々察したあたし達は、何も言えなかったけど……。
ほとぼりが冷めた頃、瑛には
【ヤリ逃げ忍者】
の称号を与える事にした。
その後のヤリ逃げ忍者の消息は、不明……。
まりあは、その後立ち直って、恋愛もしてるけど。
知らず知らずに、イケメンなのに脳の回路が複雑な、
ハッキリ言ってしまえば、瑛に似た感じの男ばっかりにハマって。
なかなか不毛な恋ばかりをしていた。



