「気づいた時は、自分の家やった。
焼かれるような熱さは、もうなかった。
その代わり、コレが腕にはりついてたんや」
瑛はいつの間にか短くなっていたタバコを、灰皿に押し付けた。
「父親はどうなったんだ」
「そうそう、代償は取られんですんだんや。
今でもピンピンしとるがな。
何が起こってるかわからんうちに、僕は……
あー、これ言ったら絶対驚くわー、瑛」
「驚いてやるから、早く言え」
「……どうやら、悪魔を食ってしまったらしいんや」
キョトン。
瑛はまた、首をかしげた。
あかんって、それ。
男の僕も、ちょっと可愛いとか思ってまうやんか。
「悪魔を、食うって……」
「お父ちゃんの話やと、
キレた僕が悪魔を吸収してしまったらしいねん」
「……そんなことが……」



