Thanks for XX【六花の翼・番外編】



「うぅ……」


目に、明るい光が射し込んできた。


ああ、朝だな、なんて頭の片隅で思う。


「起きたー?酔っ払いの逆レイプ犯」


キッチンの方から、そんな声が聞こえてきた。


なにそれ。


野いちごではNGワードじゃない?大丈夫?


ぐたりと重い身体をあげると、自分が何も着ていないことに気づいた。


「あー……シャワー浴びてくる」


「そうしておいでー」


キッチンからは、パンや卵の焼けるいいにおいがした。


どんなに飲んでも二日酔いしない、自分の身体に感謝する。


お母さん、丈夫に産んでくれてありがとう。


それはともかく。


シャワーを浴びながら、反省……。


そうか、やっちゃったか……。


だって、久しぶりだったし……。


寂しかったんだよ?


何日も、家を空けてさ。


だから、つい……。


飲みすぎて……。


自己嫌悪に陥りそうになりながら、身体をふく。


その時、鏡に映る自分の姿に苦笑した。


首筋や、胸に、キスマークが残ってる。


何よ、自分だってしっかり応じてたんじゃん。


しかも首って……髪で隠すしかない。


こんなところに残すなんて、正気じゃ絶対しないのに。