僕のお父ちゃんは、物心ついた時には既に、テロリストのリーダーやった。
しかも、特殊なその集団は、
生まれつきサイコパワー(って言うとなんか笑えるから、霊力って言おか)を持った人間が集まっていた。
お父ちゃん自身も、そんな人間やったし。
彼はそんなやつばっかりスカウトしてきては、仲間に入れた。
自分の力を隠して生きてきた、
つまりは辛い思いをしてきたやつらが多いから、
お父ちゃんはそれはそれは慕われ、組織は強い絆を持っていた。
僕は皆に可愛がられて、すくすく育っていったが……
いつまでたっても、霊力が現れなかった。
兄貴は産まれてすぐに霊力を現したらしいが、
僕はなーんも、できへんかった。
お父ちゃんは、ハラハラしてたらしいわ。
『リーダーの息子が一般人とかありえへん。
どないしたらええねん』
ってな。



