Thanks for XX【六花の翼・番外編】



「……それは、消せないのか」



瑛が僕の腕を指差す。



「……消されへんねん。

僕はずっと、コレと生きなあかん」


「やはり、特殊な刺青か」


「まあ、な。コレは契約呪文やねん」



契約?


瑛はキョトン顔で首をかしげた。


ああ、その顔に女はやられるんやろうな。


僕も、何故かべらべら話してもうてるし。



「僕の霊力はな、後天性やねん。

無理矢理、身につけたもんなんや。

その時の夢を、久しぶりに見てもうた」


「…………」


「聞いてくれるか?

長くなるんやけど」




瑛は黙ってうなずくと、二本目のタバコに火をつけた。