「……それは、消せないのか」
瑛が僕の腕を指差す。
「……消されへんねん。
僕はずっと、コレと生きなあかん」
「やはり、特殊な刺青か」
「まあ、な。コレは契約呪文やねん」
契約?
瑛はキョトン顔で首をかしげた。
ああ、その顔に女はやられるんやろうな。
僕も、何故かべらべら話してもうてるし。
「僕の霊力はな、後天性やねん。
無理矢理、身につけたもんなんや。
その時の夢を、久しぶりに見てもうた」
「…………」
「聞いてくれるか?
長くなるんやけど」
瑛は黙ってうなずくと、二本目のタバコに火をつけた。



