ーーーーーーーーーーーー 來未の行きたい所を回って今、交差点を渡ろうとしている。 「優哉、何で彼処行ったの?」 『別に。』 「何だぁ」 來未が不貞腐れながら買い物したモノをぶらぶらさせる。 『ごめんごめん』 信号が変わっているのに、行かないのは俺らだけだった。 この信号は長いこと変わらないから厄介になると悟り、2人で急いで渡った。 遠くからサイレンの音がしたと思ったら、すぐそこで聞こえた。