そしてしばらくしてから、俺は彰さんに全部を話した。 春奈に別れを告げられたこと、パリへ留学することが春奈の夢だったこと、さっきあったことを話した。 「そっか・・・・」 「はい・・・・」 俺たちは一瞬沈黙が流れたが彰さんが口を開いた。 「よし、今日はバイトも休みだし、飲むか!!」 「えっ!俺そんな気分じゃないですよ・・・・・・」 「失恋した時こそ、飲んで忘れるんだよ!」 そう言って、冷蔵庫から大量のビールを持ってきた。俺はもうやけくそだった。 ビールの蓋をあけ一気に飲んだ。