「うん!」 …なんで、急に買いに行こうと思ったのか…それは、あたし自身も、わからなかった。 ただ…持っていた方が、よさそうな気がしただけ。 「あったぁー!」 オレンジ色に光る、小さな香水。 それを買って、外に出た。 「よかったね、光歌」 何でかわかんないけど、すごい嬉しい。 見つかってよかった。 「まだ登校までギリギリあるけど…」 門をくぐると、校庭の方からサッカー部らしき声が聞こえてきた。 「サッカー部やってる?見てくれば?」