「私はいいと思うよ。光歌らしくて」 あたし…らしい? 「彰も、光歌のこと本当に大好きだし。多分、今も…」 あたし…まだ好きでいていいのかなぁ? 「あ、明るくなってきた」 ふと携帯を開くと、画面には5時14分と表示されていた。 「学校だぁ…」 家で少し睡眠をとって、学校に行く準備をした。 あたしは…オレンジの甘酸っぱい香りを思い出した。 机の上に乗った、お気に入りのキャラクターのケースから、1本の香水を取り出す。