if *thank you*【完】


意味もなく携帯をパタパタ、開いたり閉じたり。

あたしは外に出て、月明かりを見つめていた。

さすが夜中とあって、周りはけっこう真っ暗だけど。
月のお陰で、少しは凌げている。

「あ、いた!中にいないから、どうしたかと思った」

制服姿の夏穂がドアを開けて出てきた。

「なんで制服?」

「そのまま学校行けるようにね♪ しかももう寝すぎて寝れないし」

そうゆうことか…。

「そういえばさ、高原ってやっぱサッカー部なんだっけ?」

「そうだよっ」

高原の話をした瞬間、夏穂の顔が赤くなる。