if *thank you*【完】


ベランダから少し身を乗り出して見ると、家の前に1台の黒い車が停まっていた。
あれか…。

あたしはベランダから屋根に降りて、地面にジャンプした。

「光歌…あたしね、雅樹と結婚することになったんだ…」

「…へぇ~…」

あの晴歌が…。

「晴歌は彼氏のとこに住むの?」

「まぁ。でもとりあえずは、休めのアパートとか借りて住むと思うよ」

そりゃそうだよね…

大学生だと言っても、まだギリギリ未成年だしね。

「あたしさ、たまに家にも帰って来るから!」