『もしもし…』 「あ、お姉ちゃん?あたし、光歌」 『あ!光歌!?アンタ今どこにいる?』 どこって… 「普通に家だけど」 『わかった!今から行くから待ってて』 ツーツーツー… 今から行くって言っても…。 お姉ちゃん、彼氏の家にいたんだよね? …どこにあるんだろ? 近くないよね? 「光歌!」 「え、晴歌…」 待って、早すぎない!? さっき電話切ったばっかじゃ…。 「雅樹の車で来たのよ」 晴歌は、親指を立てて指差した。