if *thank you*【完】


「つけていい?」

「うん…!」

金属の冷たいチェーンが、首元に触れる。

なんか…やってもらうのって、意外とドキドキする…。

「よし!ついたぞ」

「…ありがとっ、彰!」

あたしは1人、満面の笑みを浮かべていた。

「次どっかいくとこある?」

「俺はないけど。光歌は?」

う~ん…
少し考えてみたけど…。

「あたしもないかなぁ…」

「とりあえず戻るか」


駅のホームで、再び電車を待つ。

今の時間は2時47分…。
電車が来るのは2時53分…。