ボール投げも一桁…。 あたしって…なんて悲しい子なんだろう。 彰と正反対じゃないか! ごめんよ、こんな彼女で…(苦笑) ボーっとしてると、いつの間にか部活も終わっていたらしく、片付けをしていた。 「光歌、彰と帰るでしょ?私、出掛ける用事あるから帰るね!」 バイバーイと手を振って、夏穂は帰ってしまった。 「…じ、自転車で来ればよかった…」 「あ、浅岡光歌ってお前?」 後ろから誰かの声がした。 「…誰?」 「俺は…「光歌!」