「あの…すいませーんっ!!ボール持ってきてくださーい!」


小さな女の子が病院の四階の窓から

顔を出していた。


「おい…立夏?」


蓮が不思議そうに声をかけてきた。


「蓮、譲、行くぞ!!」


俺は二人に声をかけ、病院についてこさせた。


そして女の子の居た四階の部屋に来た。


「はい、ボール。」


ベットにいる女の子にボールを渡した。


「どうもありがとう。」


蓮と譲は棚の上に置いてあった

鳥かごを不思議そうに見ていた。


「おい?蓮、譲、行くぞ。」


「はいはい。」


「かき氷、かき氷*」


やっぱりこの二人のテンションはこの調子。


「それじゃあ、さよなら。」


そう言って部屋を出ようとした時、