俺たちは静かな道に出た。


「あ…ここ近道なんだぜ♪*」


譲が自信ありげに俺達を誘導する。


「おいおい…本当に大丈夫かよ譲!!」


コイツは昔っからおっちょこちょいだからな…。


「大丈夫だ立夏。この道は俺も知ってる。」


蓮が冷静に答えた。


「蓮が知ってる道なら…。」


俺は少し安心して笑った。


「うわ…お前、地味に傷つくこと言うな~っ!!」


俺たちはガヤガヤしながらも晴れた空にそって

アスファルトの道をたどっていく。


すると…俺のちょうど前に

小さなボールが転がってきた。


俺は立ち止まってボールを拾った。

そして後ろを振り返ると大きな病院があった。


「おい…立夏?どうした!?」


譲が不思議そうに俺を見た。


「綺麗な歌声がする…」


俺は答えた。


「え…?」


「病院からかな…このボール?」


「この病院?」


二人が俺の視線に合わせた。