俺は立ち上がって又走り出した。
あいつがバスケ終わったら
応援するって言って来てくれたから…
練習試合の今でも真面目に頑張ってるってのに
気づかねーわけだ…。
―――ピッピー…
「今日はそこまで!!」
「ありがとうごさいました!!」
部員皆がコーチに礼をした。
今日の練習が終わった。
夏の日差しに肌が焼ける。
俺は洗い場に顔を洗いにいった。
「おつかれ…ほらタオル!!」
「あれ?空亜!?お前から来るなんて珍しいな」
さては何かあったのか!?
俺は空亜からタオルを受け取った。
そしてちらっと空亜を見た。
「あ…あの…。」
戸惑った様子の空亜。はぁ…コイツは。
「何?やっぱなんかあるわけ!?」
「うん…あのね…」
このあと俺は大きく
機嫌を損なう事になった。