「どうしたの!?もっと近くに座ったら?」


瞳ちゃんが真顔で言った。


「ここで良いのよ!!」


私は瞳ちゃんのベットの後ろに椅子を持って

いって瞳ちゃんに向かって桃を投げつけた。


すると…顔の手前でうまく

跳ね返って私の手に戻ってくる。


「おどろき桃の木…。」


やっぱりそうなんだ!!

私は桃をまた瞳ちゃんに向かって投げた。


「この目で見るまでは信じられなかった。」


また、桃が返ってくる。


今度は少しズレた位置に跳ね返ってきた。


でも私はうまくキャッチした。

瞳ちゃんはニヤリと笑っている。


「ジェラシーかしら!?」


私はまた桃を投げつけた。


すると今度は頭に返ってきて、

頭にバシッと当たった。


「まったく…嫌な子…。」


私は下に落ちた桃を拾って立ち上がった。