―――ガチャっ…
ドアを開けた。
「瞳ちゃん。」
「あっ…お姉ちゃん!!」
彼女の顔は前見たときよりも大分、
酷くやつれていた。
私は鳥かごの方を見た。鳥がいない…。
「鳥はどうしたの?」
瞳ちゃんは窓の外を見ていた。
そして、鳥が窓から病室に戻ってきて、
瞳ちゃんの人差し指にしっかり乗っかった。
「お帰りが一足遅かったみたいね!!」
「なに言ってるの!?」
瞳ちゃんが不気味に笑った。
「瞳の監視(ガードピユポー)!あなたの目とその鳥の目は繋がってるわね。」
瞳ちゃんは驚いたように私を見た。
「さてと…。」
私は買ったばかりの桃を袋からあさって
取り出した。