そして俺が次に向かったのは空亜と
待ち合わせした海。
防潮提(コンクリート)の上に座っている空亜
を見つけ、隣に座った。
下には波消しブロックがたくさん見える。
空亜の隣に座った時に俺は一番に空亜の
異変に気付いた。
「空亜、足と腕どうした…?」
腕には無数の傷と足は隠すように包帯を
巻き付けて丈の長いワンピースを着ていた。
「なんの事?」
空亜は笑った。
きっと誤魔化してるんだ…
でも無理に聞くのもダメだろうからそれ以上
聞くのはやめた。
そして空亜が
「立夏、いつまであの子と関わってるつもり?」
と近くの石を海に投げながら聞いてきた。
「いつまでって…。」
「もうやめて、行くのは。」


