「答えてよ。好き?」


又、瞳ちゃんの表情が元に戻ったのを見て

少しホッとした。


「そりゃあ…うん。」


「お姉ちゃんが死んだらどうする?」


「うーん…あいつの事だから殺しても死なないんじゃないかな?俺より何倍も元気だからな(笑)」


「もしもだよ!?」


ちょっと真剣に瞳ちゃんが俺を見てきた。


その瞳はまるでダイヤモンドのようで…

あの鳥と同じような、綺麗な瞳だった。


俺は少し笑って、


「バカみたいに泣いちまう…。」


と答えた。


「じゃあ…私が死んだらお兄ちゃん、泣いてくれる?」


俺はこの言葉に少し驚いてしまった。


「なに言ってんだ!怒るぞ!」


少し寂しそうに瞳ちゃんは

青い空を見つめていた。


「だって、この頃、毎晩熱が出て苦しいの。1人で死んじゃうの寂しいな…」