眩しく照りつける太陽。
欲しいものは何でも手に入ると思ってた――…
「なにやってんのよ。バーカ!」
「良いぞ~その調子!!立夏くんカッコいい!!」
空亜の笑い声と俺を
応援する空亜の友達の声が聞こえた。
「どこがカッコいいのよ!」
「なに言ってるの。空亜の彼氏でしょ~っ!!」
「ま…そだけど(笑)」
俺は今、ラグビーの練習試合をしている。
「オラ~っ!!どけどけどけ~!どきやがれ!!」
ラグビーボールを持った俺はただひたすらに
走っている。
「甘いわ!!」
「どけといわれて『ハイそうですか』とどくやつがどこにおるんじゃ~っ!!」
二人の男が俺にのしかかってきた。
くっそぉ…ここから先はダメか!!
俺は回りを見渡した。
「たっ頼む!!あたっ…。」
ボールを仲間に投げつけた。
その瞬間に地面に体が叩きつけられた。
しかも上に2人のっかったまま…。
「あははは。潰れ立夏♪」
フェンスごしから聞こえる空亜の声。
「黄色い声出すな!!お前どっちの味方だよ!?調子狂うだろーが!!」
「なによ~せっかく応援してやってんのに。」
「くっそぉ…!!」