「こんにちは♪」


今日もよく晴れた空。

入道雲が綺麗に見える。


俺は又、瞳ちゃんのお見舞いにやって来た。


『ピリリリリ』


小鳥が小さく鳴く。俺を覚えてたのか…?

鳥かごを覗き込んだ。


「お前…綺麗な目してんな~!ダイヤモンドみたいな…。」


思わず鳥の目をじっと見てしまった。

すると…


「お兄ちゃん、待ってたよ~。」


嬉しそうに手を振る瞳ちゃんがニッコリと

笑った。


俺もニッコリ笑い返し、瞳ちゃんのベットの

隣にある椅子に座った。


そして本を読んであげた。


どうやらこの話は【シンデレラ】だ。


瞳ちゃんは楽しそうに話を聞いていた。


そして、

「シンデレラは幸せにくらしましたとさ。おしまい!!」


最後まで読み終わり本を閉じた。


すると瞳ちゃんが少し変に笑って


「ねぇ、お兄ちゃん、あのお姉ちゃん好きなの?」


と聞いてきた。急だったから驚いた。


「なんなんだ?いきなり…?」


相手は子供。


だけど少し気味が悪くなるような笑顔を

向けられて俺の背筋はぞおっとした。