その日の放課後のことだった。 俺は久々にサボりすぎだと注意され、みんなよりも帰るのが遅くなっていた。 優人はもう先に帰っていて、一人で帰ろうと廊下を歩いていた。 「何それ……」 ふと聞こえた声に俺は足を止めた。 この声……西崎……? キョロキョロ辺りを見回して見ると、一つの空き教室に電気がついていた。 悪いとは思いながらも少しだけ覗いて見ると、西崎と執事風の男が向かい合って立っていた。 「花音様……」 困ったような顔をする男と、どこか怒った様子の西崎。