その後、翔先輩と悠真くんは帰り、
香奈は私の看病をするといい、病室に残った。

「明日花…本当にごめんね。」

「もう…そのことはもういいって。
忘れよ?ね?」

「ありがとう…明日花、体だるくない?」

「うん。だいぶ良くなったよ。
明日には退院するから大丈夫。
家でゆっくり休んで一週間くらいしたらまた学校に登校するよ」


私って体弱かったんだなー
ゲームのキャラが弱いだけかも知れないけど。
色々入り交じってるからな…


「ねぇ、明日花。私、悠真に怒られちゃった。」


…悠真くんが怒った?
あの穏やかな…悠真くんが?

「…あんた、悠真に愛されてるんだね。」


…私もあのとき感じた…
“ 何でだよ!…何で…無茶したんだよ…
香奈先輩に聞いたとき…すげぇ心配した…
明日花先輩に…明日花先輩になにかあったらどうしようって…”

でもまだ確信はできなくて…彼の気持ちが本当に私にあるのかわからなかった。
そして私自身の気持ちも曖昧なままだった。