猛ダッシュする青山くん。

「引いたお題って何なの?」

私は気になって聞いてみた。

「…大嫌いな人。」

…はっ!?
さ、サイテーっ!!
なんでそんなお題で私なの!?
しかも嫌いな人にキスなんてする?


そんなことを考えていたら青山くんはゴールしていた。
少し迷っていたが、青山くんの足の速さで一番でゴールすることが出来た。


「あなたの引いたお題はなんですか?」


「…これ。」

青山くんはぶっきらぼうに審判の人にお題の書いた紙を渡した。


「…じゃあ、このことを証明することをしてください。」


「はぁっ!?
なんで、んなこと!!」

嫌いな人ならいいじゃん。
嫌いですって言えば…


「ズルする人も中にはいます。
証明出来ないなら失格としますよ?」


「…っくそっ!!」


青山くんは舌打ちしてから私の方に向き直った。

…来た。
みんなのために、私のこと嫌いって言って良いよ。
覚悟は出来てるから--