少し進んだ路地裏で、その男の行く道を、立ち塞ぐ者が居た

まるで、ずっと待ち構えていたかのように

「おい、お前…この間はよくもっ!!」

「誰だてめぇ…そこをどけ。」

「っ忘れたとは言わせねぇぞ!!」

「…忘れた。俺は必要のある人間以外の顔は覚えねぇ主義だからな。」

そう言って、男は行く道を先に進もうとした