気が付くと、電車は美加の最寄り駅に到着していた。 『…今日はここでいいから。』 電車の扉が開いた。 「待てって!」 美加は、掴もうとした竜也の手を振りほどき、ひとりで電車から降りた。 ―クリスマスイブ迄あと4日―