「オッケー。悠も来るでしょ?」


「え?い、いやぁ……」


悠は雪に圧されて、後ろへ一歩一歩下がる。


なんか嫌そうだな。

心なしか悠の表情がさっきと違って、曇っている。


「だって、お前ら買い物長いじゃん」


「長くないよ、ねぇさや」


雪が振り返って言った。


いや、じゅーぶん長いよ。


あたしだって、選ぶのに時間かかるけど、雪のはその倍だ。